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神裂「――――ふ、ぅぅ」 神裂は、漸く周囲の屍人全てを殺し終え、息を吐いた。 七天七刀に付いた血糊と雨水を払い落し、鞘に納める。 ステイルと別れて早一時間も時間が経過している。 次から次へとひっきりなしに押し寄せる屍人達を、丁寧に、正確に、斬殺し続けた結果、ここまでの時間を要してしまった。 しかし、これで当分の間、この屍人達は復活しないだろう。 仮に復活出来たとしても、十何時間、或いは一日程度はかかる筈だ。 神裂の周囲は、粉々に切り刻まれた肉片で埋め尽くされている。 神裂「――――」 その惨状を改めて俯瞰して、神裂は目を伏せた。 間違ってなんかいない。 これは、間違った選択なんかじゃ、ない。 自分への言い訳のように、自分へと言い聞かせるように。 呟いた言葉は、雨音の中へと溶けるように消えていく。 神裂「…………『あの子』を、探さないと」 ゆらゆらと、幽鬼のような足取りで、神裂は歩き出した。 目指す場所は、この街の中心部――――第一学区。 学園都市の主機関が集中する、政治的中心地でもある第一学区は、学園都市のおよそ中心に位置してる。 其処を目的とするのに、確固たる理由があるワケではなかった。 ただ単純に、この異界の真央へ向かえば、『根源』を見つける事が出来るのではないか、という希望だけ。 サアサアと降り注ぐ小雨。赤い水に濡れる街並み。 神裂は独り、歩き続けた。 幾度か、道端を歩いていた屍人や、空を巡回していた羽根付きの屍人に発見されたりもしたが、 最早刀を抜く事すら煩わしく、素の拳で顔面を叩き潰し、心臓を胸板ごと踏み潰した。 そうやって、救えなかった人間達は、ゴミのように、潰れて死んでいく。 否。ゴミのように潰れても、彼らは死なない。 それが、呪いだ。死の救済すらも否定される、不死の呪い。 神裂は、歩いていく。 もう決して救われない人達を、その手で捻じ伏せながら。 ふと、神裂の視界の端に、何かが写った。 とっくに日は落ちて、辛うじて所々の街灯だけが光源となっているだけの夜の街だが、 聖人の人間離れした視力が、闇の中からその『白色』を捉えた。 神裂「――――ッッ!!」 視えたのは、純白の修道服。それを着て歩く、小柄な人間。 頭であろう位置にはフードのような物が乗せられ、その隙間からは流れるように長い、銀色の髪が覗いていた。 そんな人物が、今この学園都市に、二人といるだろうか。 いない。いる筈がない。 つまり、アレは――――― 神裂「インデックスゥゥゥゥゥゥゥゥッッ!!!」 叫んで、跳んだ。 一瞬、その白が見えた場所まで一秒とかからずに、神裂は跳ねた。 けれど、もう其処には、誰も居なかった。 まるで幻だったかのように、何の跡も残さず、白の少女は消えていた。 神裂「…………幻なんかじゃ、ない」 疲れが見せた幻覚でも、雨の中で別の物を見間違えた訳でもない。 確かに、今、此処に、少女はいた。 禁書目録(インデックス)。 十万三千冊の魔導書を有する、魔神となった少女。 そして、この異変を引き起こした、元凶の少女 神裂「……いん、でっくす……っ」 誰もいない街路傍で、神裂は立ち尽くしていた。 独り、ずっと、立ち尽くしていた。
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「……ステイル?」 日本、某所。 イギリスから逃亡した魔術結社の生き残りが潜伏している場所が発覚したので殲滅の為に二人で向かった、その道中のこと。 一服したいという相方の提案に従って脚を休めていた神裂は、何も考えていなかったのに思わずというよう彼の名前を呼んだ。 ぼんやりとどこかに視線を投げかけていた年下の天才は普段よりも数秒遅れて反応し、やや不思議そうな瞳を此方に向ける。 当たり前だ、普段はどちらも無駄口を好む性質ではないのだから。 「なんだい、神裂」 「……えっと、あのですね」 ――なんて言えば、いいのだろうか。 彼の視線が向かう一点の方向に聳える都市と其処に居る少女への感情を考えれば、問い掛ける迂闊な言葉は口に出す前に存在を掻き消される。 彼の無言が痛ましく思えてなんとなく呼び掛けたとは言えず、自然としどろもどろになる神裂は話題の矛先を特に何も考えずに彼の指先で輝く煙草に向けた。 「それ、銘柄変えましたか?」 「よく気付いたね。いつものヤツを切らしたから、仕方なく空港で適当なものを買ったんだ」 「それくらい分かりますよ」 互いの付き合いの長さを滲ませた言葉にそれもそうだなと彼の浮かべた年齢不相応な微笑みは、神裂にはほんの少しだけ遠くに見える。 自分よりも大きな背中に背中を預けて、預かって、そうやって二人で数多の魔術師達を殲滅してきた。 熱風と灰燼と煙草と香水で構成された彼の体温や僅かな匂いは敵の屍の中で帰る場所への道標となる。 「昔は、口煩く止めろって注意されたものだったね」 「……正直、今も止めてほしいんですがステイルの意地に根負けしただけです」 「そういえば最大主教にもこの間、注意されたよ。神裂に匂いが付くから、とかなんとか。そればっかりは申し訳ないね」 他愛のない会話も、久しぶりだ。 適度ながら心地好い距離を保って棚引く紫煙を眺めていた神裂は、何気なく零されたステイルの言葉に胸を跳ねさせた。 「い、いいえ、別に構いません」 「そうかい? 神裂、煙草を吸う時は距離を取るくらいの対策でよければ――」 「大丈夫です。離れた時に、その、不意な敵襲でも受けたら困ります。それに」 貴方の匂いなら大丈夫なんです、と。一言を飲み込んで。 神裂? と、問い掛けてきた彼の言葉をごまかした。 たとえば、戦闘の後。傷を負った私を何気なく背負ってくれたり。 そうしながら、あ、また背が伸びたんだと今更実感なんかしたり。 尖ってる肩甲骨に額を当てて、男のカラダの硬さにはっと息を呑まされたり。 そういうのが――万年雪みたく積もって少しも日常の温度に解けなくて、歯痒いくらい私は身動きがとれなくなってしまう。 背中合わせの価値を得ながら、それを手放さずに貴方の隣で微笑む価値も欲しいと願う私は、酷く強欲に思えた。 成長が遠ざけるような錯覚に怖くなり、彼の愛煙する煙草を真似てみたりしたから匂いは別のルートで想いと共に染み付く。 「――神裂」 「えぇ、囲まれましたね。離れなくて良かった」 「全くだな」 互いに背を合わせながら無造作に戦闘体勢に入った彼からは、いつもと違う煙草の匂いがする。 願わくば、私からする彼と同じ香りには気付かないようにと祈りながら。 ――背中と隣を天秤に掛ける私は、今はまだこの場所を守るために刀を抜いた。 [ 神裂火織の秘密 * 少しの喫煙 ]
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キャラの強さ(キャラ差) 最強キャラ(鉄板):K 、香澄、ネームレス 最強一歩前:キング、クーラ、裏ロバート、雛子 尖った強キャラ:紅丸、アンディ、裏タクマ、ハイデルン 普通の強キャラ:ユリ、クリス、包 若干強キャラ:舞、香緋、フォクシー、ジョン、麟 普通の準強キャラ:チョイ、裏クリス、裏シェルミー、KUSANAGI 若干準強キャラ:レオナ、マチュア、庵、京、キム、リョウ、セス、大門 普通の並キャラ:ウィップ、ジョー、京-2、マリー、山崎、クラーク 若干並みキャラ:ビリー、裏ケンスウ、ラルフ、バイス、タクマ、鎮、真吾、テリー、 普通の弱キャラ:アテナ、ロバート、ケンスウ、アンヘル、ラモン、チャン、京-1 最弱一歩前:シェルミー、社、裏社 最弱キャラ メイリー、ヴァネッサ、マキシマ
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Ver. 1.3EX2 カードNo. 1-3-248 種類 インターセプト レアリティ C 名称 強さの代償 属性 赤 CP 0 アビリティ あなたのユニットがフィールドに出た時、対戦相手のユニット1体を選ぶ。あなたは2ライフダメージを受ける。選んだユニットに6000ダメージを与える。 高火力だがCPの代わりにライフを払うバーンインターセプト。 ライフコストが重く容易に発動することはできないうえに、 ライフを払うバーン効果として見ても暴虐王バアルに劣っている。 採用する際はCP0で済む点を活かし、 速攻で倒し切るタイプのデッキや、アルラウネなどのCPの消耗を押し付けるデッキへの対策として使いたい。 なお自殺デッキではより効率的な断罪のメフィストや強欲の代償があり、あまり採用されない。 フレーバーテキスト 強大な力、手に余るモノを持った時、人はその代償を身を以て味わうことになる。 +エラッタ 2015年09月17日付修整リスト(Ver.1.4EX1_01) 4000ダメージ 6000ダメージ
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「スタジアムの皆様、お待たせしました!ヒーローインタビューです! 今日のヒーローはもちろん、この人!逆転タイムリーを含む3安打の……」 試合終了後のヒーローインタビューに、スタジアム中の観客が大いに盛り上がる。 お立ち台の上では、今日の主役が笑顔でインタビューに答えている。 そして、インタビューが終わるとスタジアムがより一層の盛り上がりを見せる。 お立ち台から降りた選手に向かって、ある生き物がポテポテと近づいていく。 タブンネだ。 チームのロゴが入ったユニフォームを着ており、その腕には花束を抱えている。 試合を決めたヒーローにタブンネが笑顔で花束を渡す。 花束を受け取った選手も笑顔で花束を受け取り、タブンネの頭を「よしよし」となでる。 仕事を果たし、頭をなでてもらったタブンネは嬉しそうに「ミィィ♪」と鳴く。 このタブンネは、球団のマスコットである「ミィミィ君」 そして、タブンネをマスコットとして起用しているこの球団は「ミィミィぴんにくズ」 ポケモンフード業界最大手の「ミィミィフーズ」を親会社に持つ、リーグを代表する強豪チームだ。 親会社の資金が豊富だということもあるが、このチームの強さの本質は練習にあるという。 それでは、強さの秘密である練習をこっそり見せてもらうことにしよう。 ぴんにくズの練習場の空気はとても明るい。 選手同士の仲はとても良く、アットホームな雰囲気だ。 今は打撃練習の時間のようで、バットを構えた選手が打席に入っている。 打撃投手がマウンドから、キャッチャーミットに向かってボールを投げる。 「チィィィ!」 打撃投手の投げたボールが叫び声を上げながらキャッチャーに向かっていく。 バッターのスイングがジャストミートすると、外野に大きなフライが上がる。 1匹のタブンネが落下地点にむかってトタトタと走っていくが追いつけない。 べシャリという音を立てて、ボールが地面に落下する。 めそめそと泣きながらタブンネがボールを回収していく。 そして、打撃投手が次のボールを投げて、バッターがそれを打つ。 外野に飛んだり、内野を転がったりでボールの行く先は様々だ。 練習の妨げにならないように、タブンネがボールを回収する。 バッティング練習はこれの繰り返しだ。 ボールというものは消耗品だ。その費用も決して安くはない。 しかし、ぴんにくズはボールにベビンネを使うことで、その問題を解決している。 親会社の「ミィミィフーズ」から提供される、あまりもののタブンネやベビンネ。 使い捨て感覚で使うことができるボールは球団にとって大助かりだ。 それに、ベビンネを使うのは費用対策だけではない。 打撃投手の手の中で必死に抵抗するベビンネ。 ボールの握りや形が均一ではなく、投げられたときはジタバタと暴れる。 結果として、ボールは不規則な軌道を描き、現実にはありえない変化をする。 そのボールを捉える練習により、試合中のあらゆる球に対応できるようになるのだ。 また、ベビンネは実際のボールより重い。 それを飛ばそうと思ったら、どうしても筋力が必要になる。 さらに、体にかかる衝撃を減らすために、真芯で捉えるようにもなる。 こうして、あらゆる球に対応できるうえに、長打力のあるバッターが生まれていくのだ 続けてマシン打撃の時間になる。 このとき、キャッチャーはタブンネへと変わる。 ベビンネを受け止めたいというタブンネの意志を尊重したのだ。 絶対に受け止めてやると張り切るタブンネ。 バッターが打つのだから不可能だということには気づいていない。 マシンから1球目が放たれる。 「ミィッ!」と気合を入れて、タブンネがミットを構える。 バッターはそれを見送り、タブンネにズドォン!と音を立てて吸い込まれる。 明らかにベビンネではない何か重い音が響く。 「ミハァッ……!?」 ミットで捕球できなかったタブンネのお腹に、ボールがめり込んでいる。 それはベビンネではなく、ピンク色にコーティングされた「黒い鉄球」 痛みに悶えるタブンネの目の前で、ジャストミートされたベビンネが外野に消えていく。 あわててミットを構えるタブンネだが、ふたたび飛んできた鉄球が顔にめり込む。 倒れたタブンネを嘲笑うかのように、ベビンネが次々と外野に飛ばされていく。 たまに打ち損じたベビンネが真後ろに飛んでくるのだが、タブンネは動くことができない。 手をのばせば届きそうなところに、ベビンネが落下する。 そして、バッターが見送った鉄球がタブンネやベビンネに直撃していく。 この練習は、ボールを見極めさせるための練習だ。 ピンク色にコーティングされた鉄球は、ベビンネに見えてしまう。 しかし、鉄球なんて打てば、当然のように大怪我をしてしまう。 そのために、バッターはボールのわずかな違いを瞬時に見極める技術を身に着けようとするのだ。 マシンとタブンネを使うのもこれが理由。 鉄球を投げれば肩や肘を痛める可能性があるし、鉄球を捕球させればキャッチャーがケガをしてしまう。 タブンネにもできる、いや、そこそこ頑丈なタブンネにしかできない重要な仕事なのだ。 誰もやりたがらないから、仕方なくタブンネにやらせているわけではない。 この後も練習は続いていく。 タマゴを割らないように扱い、指先の繊細な感覚を身に着ける「タマゴキャッチボール」 不規則にバウンドするベビンネを捕球し、イレギュラーバウンドに対応する「ベビンネノック」 地面から顔だけ出したタブンネを踏まないように走り、無駄のない走塁を目指す「タブンネベースラン」 数々の独創的な練習が行われていった。 練習が終わると選手たちは食事をとる。 しっかりと栄養をつけることも名選手になるための条件だ。 今日の食事は、タブンネの肉をふんだんに使ったバーベキュー。 おいしい食事をみんなで食べることでチームの結束を高めることができる。 これも強さの秘密なのだろう。 鉄球が直撃し、気絶していたタブンネが目を覚ます。 おいしそうな匂いに鼻をくすぐられたのだ。 タブンネが目を覚ましたことに気付くと、選手たちがタブンネにも肉をあげる。 このタブンネだってチームの一員だ。 練習後でお腹がすいていたこともあり、タブンネは嬉しそうに肉をほおばる。 心底おいしいといった様子で食べるタブンネに、選手やスタッフから明るい笑い声が上がる。 食べ物を元気よく食べる姿は、それを見ている周りの人の気持ちも明るいものにさせてくれるのだ。 ちなみに、バーベキューに使われている肉が、練習に使われていたベビンネだということは誰も知らない。 さて、このへんで練習場から去ることにしよう。 いかがだっただろうか。 強いチームには、強いチームなりの理由があるということがわかっていただけたのではないかと思う。 これからも「ミィミィぴんにくズ」の活躍に期待したいところだ。 最後に、宣伝になってしまうがスタジアムはタブンネ関連のものが充実している。 タブンネと触れ合うことのできるタブンネ広場は野球に興味のない人でも楽しめる。 イニング交代の時には、タブンネや子タブンネによるかわいらしいダンスが披露される。 ベビンネ串をはじめとする食事は、すべてのスタジアムの中でも1、2を争うほど美味しさだ。 トレーナーのために、経験値稼ぎ用のトレーニングルームがおいてあるのもポイントが高い。 みなさまも一度、スタジアムを訪れてみてはどうだろうか。 ……そういえば、タブンネが「ピンク」の「肉」で「クズ」だから「ぴんにくズ」だとかなんとか。 (おわり) かわいらしいダンスなんてタブンネが披露できるのか? -- (名無しさん) 2013-11-19 06 39 29 名前 コメント すべてのコメントを見る
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伝斗ゃ'で~ ̄ ̄ ̄¨功ァュ。. _. < `丶、 ,.rf厂 /' / / ,.イ ヽ 、 ヽ ぃ 劣ix.. / 〃 / ' i ,イ ,!l !¦ ヽ ヽ.l i 〉 ,/,.ィ\. Ⅹ i { l¦i.| l !,ハ| 、{ヽ. ! l、| | !{ // ヽ Ⅸ い.!⊥!Ll|__! \斗七i| !.// Ⅹ. / \Vr'Ti宀、 '〔「 ,}!〉 // お Ⅸ ∧ |i ト、 iヒリ tこソ// か Ⅵ. ,′ ∥ l', ´ , //l わ Ⅶ. φ li |ヘ. -‐。// l. ! り Ⅷ i | | ,> 、 // !、|li ト、 !! キ | !. レ . .;.ィ l//´ _,.レ'|!| !、 . | l 、 |//,//‐'´ リ_ .〈 l. キ _!.// ゝ._ ____/ > ―-、 i. Ⅷ ,.-‐ ´// ¨´ ̄  ̄¨¨ ‐-_,、`、 √ Ⅶ / //丁T冖-―--―-冖¨ ̄ / ヽ ,'. Ⅵ .l //.(」.⊥_ | | | / / /´)i ノ ∨ Ⅸ // .ハ.ヽ ヽ || ! __ / / //、〈 Ⅸ Ⅹ ///L__{ } \ \! ! .く `ヽ_'/ ,イ 丨ヘ. Ⅹ ヽ //l ′ `\ ヽ ^ヽこ\. 〈 / ,}} ! ノ ≠ \ ,! i{ |`ーt\ ` } ノУリ ∨/ ヽ、 ,.ィ{ `ミ< . rf〔 `≧=‐-=ニ二二ニ=孑≦´ ─────────────────────────────────────── ちょっとした話・強さの指針 上位レベル(上の下) 努力で辿り着ける限界の強さ、ほとんどの者の成長限界の壁 ここからは才能がある者が努力に努力を重ねなけば超えられない このレベルの者が一人いれば街1つを落とせる強さである この壁を努力だけで越えた魔理沙はおかしい /⌒v γ ̄ ̄`ヽ i v ,-―――x_ ゝ、 `ヽ、_ ノ ノ γ´ ヽ ゝ、__, イ (_γ彡}{ミ彡ミ ,,―〈 γ ̄ニ___ ノヽ、 | ̄>=、 ̄`> 、 ト´ jゝ、__ン /| | ヽ 、 レ´ / | 弋__ ヽ |! イ ゝ、 / /_ノ / } `ヽ、 | /`_ _―`ヽテ〉/ (´ ノ ` ̄~T~~>x/ j... ヽ-ゝ⊥弌 イ⌒ /ノ/ノ `~´ .| ./ / ... ヽ-くゝ, ! --' イ//{  ̄フ___/`、 ソ... )|`ヽイ〈 /∧', ヽ ... || `ヽVHV斗 ヾ i ノノ...... ヽV! `ヽ、| |_=彡イ /Hゝ ) |_ ヽ 〉彡 / / ヽ、 `~~´/` /ミ=- ,ィ<´ ̄>、. ヽ /о/L rv イ ̄ ̄` ヽ、 / //.... `ヽ-{ヽ、 イ/ /´ /\_イ く´ ノ | r⊃ イ / / / / L_ヽ  ̄V_/、ヨ /ノト~ム___| `T´ ', `ヽ、 ゝ斗 `ヽ、_|_ ~―く/ / |/ \ ─────────────────────────────────────── 上位レベル(上の上) 魔王四天王などに選ばれるかもしれないくらいの強さ 才能と努力と血筋が揃わなければ普通は辿り着けない境地 ここまでくるとどんなに一般兵がいてもダメージは全く与えれない 一人で領地1つを落とせるレベル、まさに化け物 ハノヽィト 、メ、ヘ ヾ . . . . . . . . . . . . . . . ト ィ . . . . . . . . . . . . . . . . . メ ._ {. . .. ゝ''''"'- 、 . . . . . . . } / "'- 、_ ィi / Y、≧ ソ''''ゞ㍉メ/ ̄ ̄\ } / { {γ|r衍ヾ ≦ // . . ./ .\丿 / \ ー┐ ̄ r衍ゞ// ./ } , -'"巛三三》》∨ ゝ / .{ . . / ./\ // _ \ ー < .| . / /ヽ  ̄ ̄ ̄ヽ. / ! "'-(__)/ . ̄/;';';'/ __! ゝ . / / | ヽ / /\ i / /;';';'/./ |!| ヾ . ,' / / ー/ { _ .\ "'- 、 |;';';/ |!| ー / i ./ ヽ ,'{(__) / 丿 ./ ミ ./ | , -'"/ Y \ /ミ "'-} ./ γ⌒ヽ=‐-r | `ヽ 巛{ } 》 / 弋 __ノ ./ { V || || y-、 ∠、{ \ \ _ y-、V≡彡 _ .弋__ノ / ィ {\! \ (__) 弋__ノ'"V (__) , -'" { .\! "'- 、 __,..-'''"__ V /|!| "'- 、 ゝ ! | |三| |三| |三 .V , -'" .|!| ___, -'" 〈 "'-─'"────ゝ ─────────────────────────────────────── 最上位レベル やりようのよっては国が落とせるレベル このレベルは伝説と呼ばれるに値する力を持っているという意味である 犠牲なしでは絶対に勝つことは出来ない ちなみに昔のアーカードはこのレベルの強さである / _ \__ ___ /. . . . . . .`∧__/}_ 心. / / ........ . . . . . . . . . . . . . . . =‐≦. . . . . . . . . / / 少 / , / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \ . . . . . . } 少 { が .入__ - イ. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . \. . . . . . . \ . . . i 女 i 女. / /. ./. . . . . . . . . . . . . . . . \. . . . . . . . . . . \ . . . . . . ム . . ) ! ( .少 / /. /'. . . . i. . . . . i. . . . i. . . . . . . \ . . . . . . . . . . . \ . . . . . i. . ) ,、∧ /} な / i / /. . /. . i. . . . . i. . . i |、 . . . . . . . . \. . . . .‘,. . . .‘,. . . }. レヽ / ⌒′ ー/ 女 } i' /. . / . . i. i . . . i. . . i |/\ . `ー _. . . ‘,. . . i}. . . i. . . . i/} 魔 / ん. ヾ-' i. . /i. . . . i. i . . . }、/|/// \. . . ハ//\ . . i. . . . i心 . i. . . . . . / i な. / i /l. i. . i . i. i . . /ヽ |/////八(ィr´ソ「ハ. i. . . . i入}/,. . . . `ヽ 法 i だ. i i i i. i. . i . i. i . . i}rテ 气//// └=='´/ }. i . . i⌒' ‘,.. . . . i l ら i i i 八 i . i. i圦 . .i人 r'ソ////////// i . i . . iイ i ‘,. . . . i 少 i よ i \ i. . i| .ヽ . .、 J////| // しレ'i . . i ' ‘,. . ノ 〉 何 .厂 \i|. . . iゝミ=‐ , イ. ∧ ‘,') 女 ( !! ( ヽ \. i \ヽu ー‐ '´ / .}. // \== 、 ‘,. ヽ―― 、/ 歳 丶 \ `\ \` 、 / i// i . . . .i三≧=‐/`ー―/ \ イ三/≧-イ iイ i. . . .∧三三ニ)□■{ で (⌒ヽ 丶 _,ィ三三/ . . . ./ \/ /i .. . . . .i三三ニ}■□(≧=‐ 圦 /三三ニ/ . . . .∧ /\ // . . . . . .i三三.ノ 歳 (三三 も ( /{三三_/. . . . ./ i/i 八_∧ // . . . . . . .i ̄¨´`ヽ ! ゝ三 ヽ i i .i>''´〈 . . . . .∧ √ __} ヽ // . . . . . . . . .i . . . . . . . } (`''< ( l { .i . . . . .∧ . . . . ∧ / ̄/∧ ./. . . . . . . . . . .i . . . . . . ./⌒ヽ/ . . . . ヽ | .i . . . . . .∧ . . . . .∧ ∧___i /. . . . . . . . . ./ . . . . . . . . . . . . . . . . .. . / | .i . . . . . . .∧ . . . . .∧¨ / . . . . . . . ./ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .. . ─────────────────────────────────────── なのはさん 戦う=死を意味する 上位クラスでもよっぽど相性が良くなければ瞬殺される可能性がある 一般兵から見たら敵とかではなく災害と同義、為す術もなく溶かされる たぶん全盛期のなのはさんならランスも倒せるかもしれない 今のなのはさんは例の邪神化の時にフルボッコされた影響で弱体化中 __ __ ヽ \ ー-、 ` . < ' \ ___\ \} ',.. -- ―― -- ..、 なのはさんスペック / \ ` .< ./ \ 実は水さえあれば一年くらい食事を レ ⌒>. ´ -- ハ ,. ィ>==ミ 摂らなくても死なない / / ,ィ ', // ./ / , -/--、 / ! _ ! // 再生に時間はかかるが身体の一部さえあれば / ィ / / /! / { i! i ` .| 〃 指一本からでも元通りになる ./ // | / /! / | ; '; .ハ | .i | .{{ ,/ .| i ! /!/-レ' j/ ヽ! ヽ | | ! } 魔法使いだが強化なしで岩を素手で砕く | i! | | 三ニ≧ ≦三三\ ! / .∧ ヽハ .|ヽ { 三三二 二三三 ., / ; ハ 殺さない限りは永遠に生きられる /ヽ! / / ム i! ./ / ///// ///// ィ / / ∨ i! , { , ー-ォ ´ ̄/ / / ソ ノ } .レヘ!> ゝ __ .ノ / / /-' /> ´! > | | / / ー ´ | ───────────────────────────────────────
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神裂「……ステイル!?」 ステイル「ッ!! ……神裂……か?」 第十五学区。 繁華街が集中し、学園都市の娯楽の中心でもある学区である。 その分学区内の人口も多く、今や屍人の街へと姿を変えた学園都市においては、最も危険な区域であるとも言えるだろう。 その学区の正に只中で、神裂火織とステイル=マグヌスは出会った。 神裂にとっては三人目の、ステイルにとっては初めての、生存者との対面である。 相変わらず赤い雨はしとしとと降り続き、街は暗闇に包まれている。 神裂「無事だったんですね……良かった」 ステイル「そっちこそ。……まあ、君に心配など不要か」 身体の緊張を緩ませ、会話を始める二人。 話すべきことは、いくらでもあった。 幸いにも、周囲に屍人の気配は無い。 神裂「まず、この状況についてですが――――」 神裂は己が推測した現状をステイルに語って聞かせる。 異界となった学園都市。赤い水と黄泉戸喫(ヨモツヘグイ)の呪い。 五和の事、そして土御門の事も、話した。 ステイル「…………そうか」 ステイルは、それらについて、何も言わなかった。 『呪い』については、薄々分かっていたのだろう。彼とて、凄腕の魔術師の一人である。 土御門の話に対しても無反応なのは、つまり、もう此処では『そういう事』が珍しくない、ということだろう。 或いはステイルも、同じように誰かを殺してきたのかもしれない。 神裂はそんなことを考えながら、話を続けた。 神裂「赤い水に蝕まれ異形となった人間を――――屍人、と私は呼んでいます。 彼らは、生半可な攻撃では殺し切れない。仮に殺したところで、やがて甦る」 ステイル「その屍人とやら……ここ数時間の間に、随分と数と種類が増えてきているようだが?」 神裂「ええ、そもそもこの学園都市そのものが閉鎖空間内に在り続ける以上、屍人の数は増える一方。 私や貴方が僅かながら殲滅して回ったところで、焼け石に水です。 加えて、屍人の『変異体』のようなものも見られるようになってきました」 ステイル「『変異体』?」 神裂「ええ、通常の屍人は人間と同じ様な体躯、二足歩行で行動しますが、変異体の行動は様々です。 四足歩行で壁や天井を這いずる者、羽根を生やして空を飛び回る者など、およそ人間には不可能な行動を取れるようですね」 ステイルは、道すがら見た、背中から羽根の生えた屍人のことを思い出した。 アレが、変異体の一種だったのだろう。 確かに、到底人間とは思えない、化物染みた造詣と動作だった。 神裂「特に注意すべきは、それらの変異体の『指令塔』となる存在がいる、ということ」 ステイル「指令塔、ね……」 神裂「ええ、どうやら特殊な波長のようなモノで周囲の屍人を操っているらしき変異体が存在します。 特徴としては、頭部が特徴的な変形をしている、ということくらいですが…… これも仮に、『頭脳屍人(ブレイン)』と呼ぶ事にしましょう」 ステイル「……しかし、どうやってそんなことを?」 神裂「――――試しました。 頭脳屍人を斬り刻めば、周囲の他の変異体の活動は止まります」 そこで初めて、神裂の全身が、隈なく血で染まっている事に気がついて、ステイルはゾッとした。 赤い水ではなく、赤い血で、神裂の肌は、べっとりと濡れている。 それは恐らく、屍人達を切り刻んだ返り血だ。 今、周囲に屍人達はいない。 果たしてそれは、ただの幸運か? 果たして、ステイルの知っている神裂は、聖人・神裂火織は、こんな人間だっただろうか――――? 神裂「ステイル?」 ステイル「!! ああ、何でもない、何でもないさ」 ステイルは短く頭を振って、思考を切り替える。 神裂「貴方の方でも、何か情報はありませんか?」 ステイル「情報、と言っていいのかどうかは分からないが………」 ステイルは、コートの懐から、『それ』を取り出した。 上条当麻の部屋で発見した、『首』のオブジェを。 神裂「…………これは?」 ステイル「分からない。上条当麻の自宅で発見した物だ。 当然、本人からは何も聞いていない」 『首』は、闇夜の中でも尚、強く存在感を放っている。 神裂「…………何だろう、一体。 私にも、分かりません、こんなものが……」 ステイル「ああ、僕にも、さっぱり分からない。何なんだろうね、『コレ』は。 魔力も何も感じないのに、何故か、不気味すぎる――――」 両者は、『首』を前にして、口を噤んだ。 謎のオブジェ。謎の生物。しかし、魔力は感じない。 下手に手を出し難く、かと言って放置もし難い。 神裂が、オブジェに手を伸ばす。 特に理由があったワケでなく、ただ触れようとしただけだった。 しかし、触れる直前で、その手は止まった。 神裂「――――残念ながら、お喋りはここまでのようですね」 ステイル「やれやれ、だ。本当に、底無しに出てくるね、コイツらは」 いつのまにか、屍人の気配。 数はさほど多くない。精々、三体か四体といったところか。 神裂「……ステイル、此処は、私一人が引き受けます」 ステイル「うん?」 神裂「さきほど少し話しましたが、私は先刻、上条当麻と此処で会っています」 ステイル「ああ、そう言えば、そんなことを言っていたね」 神裂「貴方は、彼の助太刀に向かってください」 ステイル「……僕が、よりによって、あの上条当麻(バカヤロウ)の助太刀に、だって?」 神裂「はい、或いはこの惨状を突破する手がかりが、あの『右手』にあるかも知れません。 その為にも、彼には絶対に、死んで貰う訳にはいかない」 ステイル「――――まあ、ありえなくは無い考えだが」 神裂「お願いします、ステイル。私も必ず、後から追いかけます」 一瞬の、沈黙。 ステイル「……分かったよ。行こう」 それだけの短い返事を残して、ステイルはその場から走り去った。 何も訊かず、何も謂わず、上条の下へ。 走っていくステイルの後ろ姿に、神裂は最後に大声で呼びかけた。 神裂「ステイル! 最後に、一つだけ――――」 それは、言うべきか、言わぬべきか、最後まで神裂が迷っていた、一つの憶測。 確固たる証拠は無い、推測に推測を重ねただけの、不安定な結論。 でも、多分それは正しいのだろう、と。 神裂は、何故か、確信していた。 朝の内からずっと、その胸に秘めていた、一つの思考。 それは、つまり―――― ステイルは、走りながら、数十秒前の神裂の言葉を思い返す。 ――――この世界を変えてしまった、呪いの大源―――― 雨は止まない。 次第に強くなってきてさえいる。 しかし雨避けの呪(マジナ)いをかけたステイルの身体は、赤い雨を一滴も寄せ付けない。 ――――全ての異変の原因は、恐らく―――― それでも、ステイルの身体はじっとりと濡れている。 身体の内から出る冷や汗が、コートの中で湿気となってべとついていた。 ――――禁書目録(インデックス)―――― ステイルは走る。 その心に、一人の少女を想いながら。
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神裂は、赤い雨の中を、走っていた。 目的も無く、ただ、走っていた。 誰かを探す為だろうか。分からない。 何かを探す為だろうか。分からない。 逃げていた。何かから、逃げていた。 屍人から。 五和から。 自分から。 あの場所から逃げ出した自分から、逃げていた。 アレから、何体もの屍人を倒して。それでも、結局一体たりとも殺していない。 気が付けば、逃げるように走っていた。 誰にも見つからないように、誰も見つけてしまわないように、走っていた。 けれど、見つけてしまった。出会って、しまった。 知らない内に、第七学区まで来ていたらしい。 第七学区。『彼ら』の住む場所。 神裂「――――あ、あ」 分かっていた。 こうなるかも知れないという可能性を、分かっていた。 でも、何とかしてみせる、と思っていた。 必ず救ってみせる、と思っていた。 神裂「――――つち、みかど」 でもやっぱり、何も出来なくて。 気が付けば、世界は絶望に満たされていた。 どうして、こうなってしまったのか。 私の所為だ。 私の所為だ。私の所為だ。私の所為だ。 救える力があったのに。救わなければいけなかったのに。 逃げていた、自分のせいだ。 土御門「――――にゃあ」 土御門元春は、変わり果てた姿で、立っていた。 目からは赤い水を垂れ流し、全身隈なくボロボロで、立っていた。 化物になって、立っていた。 土御門「ねーぇ、ちーぃん?」 同僚で、仲間だった土御門は。 もう、ヒトでなくなっていた。 私の所為だ。 私の所為だ。私の所為だ。私の所為だ。 私の所為だ。私の所為だ。私の所為だ。私の所為だ。私の所為だ。 何もしなかったから。逃げたから。 五和からも、自分からも。 神裂「ううううううあああああああああああああああッッッッ!!!!!」 神裂は、耐えられない。耐えられなかった。 また、逃げ出した。土御門から、背を向けて、全速力で、逃げた。 土御門には追いつけない速度。魔術での追撃もない。 神裂は逃げる。逃げて、逃げて、逃げ続ける。 一体、いつまで逃げ続ければいいのか。神裂には、分からない。
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伝統の強さ Pt.1 傭兵部隊評価:13レベル 場所:ドラコ連合領内 HERMAGOR 雇用主:ラゴム組(インディペンデント扱い) 敵対勢力:海賊(無法者扱い) ミッションタイプ:解体 難易度:90 トン数制限:400 ラゴム組 「ラゴム組からご挨拶申し上げます。ラサルハグ星系のヤクザ組織と聞いて驚かれるかもしれませんが、かつてドラコ連合が支配していたほとんどの星系に我々は存在してるのです。 まず初めに我々を犯罪者集団と決めつけてくる輩の言葉には耳を貸さず、どうかこちらの依頼を聞いていただきたい。 どういった組織であろうと、全てのヤクザ組織には深い文化的伝統があり、その根幹は地域社会への貢献にこそあるのです。地域社会が災難に見舞われた時、我々は親分と組員が守ることを誓った人々の為に真っ先に援助と災害救助を行います。我々の真の目的を知り、どうかご協力願いたい。 近隣星系の諜報員から周辺地域へ海賊の攻撃が迫っているという噂を耳にしました。我々はこの噂を公式の軍事チャンネルに伝え、何か対策を講じようとしましたが、この地域は苛烈な紛争地域に比べほとんど無視されているのが現状です。そのためラゴム組の親分は保護下にある惑星への襲撃を未然に防ぐため、あなたを雇いたいとのおっしゃっています。」 一連のストーリー達成報酬 410,000 C-Bill 7,860評価 ??? ??? ??? ??? ??? 星系地図
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「スタジアムの皆様、お待たせしました!ヒーローインタビューです! 今日のヒーローはもちろん、この人!逆転タイムリーを含む3安打の……」 試合終了後のヒーローインタビューに、スタジアム中の観客が大いに盛り上がる。 お立ち台の上では、今日の主役が笑顔でインタビューに答えている。 そして、インタビューが終わるとスタジアムがより一層の盛り上がりを見せる。 お立ち台から降りた選手に向かって、ある生き物がポテポテと近づいていく。 タブンネだ。 チームのロゴが入ったユニフォームを着ており、その腕には花束を抱えている。 試合を決めたヒーローにタブンネが笑顔で花束を渡す。 花束を受け取った選手も笑顔で花束を受け取り、タブンネの頭を「よしよし」となでる。 仕事を果たし、頭をなでてもらったタブンネは嬉しそうに「ミィィ♪」と鳴く。 このタブンネは、球団のマスコットである「ミィミィ君」 そして、タブンネをマスコットとして起用しているこの球団は「ミィミィぴんにくズ」 ポケモンフード業界最大手の「ミィミィフーズ」を親会社に持つ、リーグを代表する強豪チームだ。 親会社の資金が豊富だということもあるが、このチームの強さの本質は練習にあるという。 それでは、強さの秘密である練習をこっそり見せてもらうことにしよう。 ぴんにくズの練習場の空気はとても明るい。 選手同士の仲はとても良く、アットホームな雰囲気だ。 今は打撃練習の時間のようで、バットを構えた選手が打席に入っている。 打撃投手がマウンドから、キャッチャーミットに向かってボールを投げる。 「チィィィ!」 打撃投手の投げたボールが叫び声を上げながらキャッチャーに向かっていく。 バッターのスイングがジャストミートすると、外野に大きなフライが上がる。 1匹のタブンネが落下地点にむかってトタトタと走っていくが追いつけない。 べシャリという音を立てて、ボールが地面に落下する。 めそめそと泣きながらタブンネがボールを回収していく。 そして、打撃投手が次のボールを投げて、バッターがそれを打つ。 外野に飛んだり、内野を転がったりでボールの行く先は様々だ。 練習の妨げにならないように、タブンネがボールを回収する。 バッティング練習はこれの繰り返しだ。 ボールというものは消耗品だ。その費用も決して安くはない。 しかし、ぴんにくズはボールにベビンネを使うことで、その問題を解決している。 親会社の「ミィミィフーズ」から提供される、あまりもののタブンネやベビンネ。 使い捨て感覚で使うことができるボールは球団にとって大助かりだ。 それに、ベビンネを使うのは費用対策だけではない。 打撃投手の手の中で必死に抵抗するベビンネ。 ボールの握りや形が均一ではなく、投げられたときはジタバタと暴れる。 結果として、ボールは不規則な軌道を描き、現実にはありえない変化をする。 そのボールを捉える練習により、試合中のあらゆる球に対応できるようになるのだ。 また、ベビンネは実際のボールより重い。 それを飛ばそうと思ったら、どうしても筋力が必要になる。 さらに、体にかかる衝撃を減らすために、真芯で捉えるようにもなる。 こうして、あらゆる球に対応できるうえに、長打力のあるバッターが生まれていくのだ 続けてマシン打撃の時間になる。 このとき、キャッチャーはタブンネへと変わる。 ベビンネを受け止めたいというタブンネの意志を尊重したのだ。 絶対に受け止めてやると張り切るタブンネ。 バッターが打つのだから不可能だということには気づいていない。 マシンから1球目が放たれる。 「ミィッ!」と気合を入れて、タブンネがミットを構える。 バッターはそれを見送り、タブンネにズドォン!と音を立てて吸い込まれる。 明らかにベビンネではない何か重い音が響く。 「ミハァッ……!?」 ミットで捕球できなかったタブンネのお腹に、ボールがめり込んでいる。 それはベビンネではなく、ピンク色にコーティングされた「黒い鉄球」 痛みに悶えるタブンネの目の前で、ジャストミートされたベビンネが外野に消えていく。 あわててミットを構えるタブンネだが、ふたたび飛んできた鉄球が顔にめり込む。 倒れたタブンネを嘲笑うかのように、ベビンネが次々と外野に飛ばされていく。 たまに打ち損じたベビンネが真後ろに飛んでくるのだが、タブンネは動くことができない。 手をのばせば届きそうなところに、ベビンネが落下する。 そして、バッターが見送った鉄球がタブンネやベビンネに直撃していく。 この練習は、ボールを見極めさせるための練習だ。 ピンク色にコーティングされた鉄球は、ベビンネに見えてしまう。 しかし、鉄球なんて打てば、当然のように大怪我をしてしまう。 そのために、バッターはボールのわずかな違いを瞬時に見極める技術を身に着けようとするのだ。 マシンとタブンネを使うのもこれが理由。 鉄球を投げれば肩や肘を痛める可能性があるし、鉄球を捕球させればキャッチャーがケガをしてしまう。 タブンネにもできる、いや、そこそこ頑丈なタブンネにしかできない重要な仕事なのだ。 誰もやりたがらないから、仕方なくタブンネにやらせているわけではない。 この後も練習は続いていく。 タマゴを割らないように扱い、指先の繊細な感覚を身に着ける「タマゴキャッチボール」 不規則にバウンドするベビンネを捕球し、イレギュラーバウンドに対応する「ベビンネノック」 地面から顔だけ出したタブンネを踏まないように走り、無駄のない走塁を目指す「タブンネベースラン」 数々の独創的な練習が行われていった。 練習が終わると選手たちは食事をとる。 しっかりと栄養をつけることも名選手になるための条件だ。 今日の食事は、タブンネの肉をふんだんに使ったバーベキュー。 おいしい食事をみんなで食べることでチームの結束を高めることができる。 これも強さの秘密なのだろう。 鉄球が直撃し、気絶していたタブンネが目を覚ます。 おいしそうな匂いに鼻をくすぐられたのだ。 タブンネが目を覚ましたことに気付くと、選手たちがタブンネにも肉をあげる。 このタブンネだってチームの一員だ。 練習後でお腹がすいていたこともあり、タブンネは嬉しそうに肉をほおばる。 心底おいしいといった様子で食べるタブンネに、選手やスタッフから明るい笑い声が上がる。 食べ物を元気よく食べる姿は、それを見ている周りの人の気持ちも明るいものにさせてくれるのだ。 ちなみに、バーベキューに使われている肉が、練習に使われていたベビンネだということは誰も知らない。 さて、このへんで練習場から去ることにしよう。 いかがだっただろうか。 強いチームには、強いチームなりの理由があるということがわかっていただけたのではないかと思う。 これからも「ミィミィぴんにくズ」の活躍に期待したいところだ。 最後に、宣伝になってしまうがスタジアムはタブンネ関連のものが充実している。 タブンネと触れ合うことのできるタブンネ広場は野球に興味のない人でも楽しめる。 イニング交代の時には、タブンネや子タブンネによるかわいらしいダンスが披露される。 ベビンネ串をはじめとする食事は、すべてのスタジアムの中でも1、2を争うほど美味しさだ。 トレーナーのために、経験値稼ぎ用のトレーニングルームがおいてあるのもポイントが高い。 みなさまも一度、スタジアムを訪れてみてはどうだろうか。 ……そういえば、タブンネが「ピンク」の「肉」で「クズ」だから「ぴんにくズ」だとかなんとか。 (おわり)